宝くじの期待リターンは驚愕の数字

投資の考え方

1等前後賞合わせて10億円!

というまさに夢のような当選金の宝くじ。皆さんも一度は買ったことがあるのではないでしょうか?

サマージャンボ、年末ジャンボなど、「もしかしたら」を信じて毎回欠かさず買い続けている方も多いかと思います。

今回はそんな宝くじが、確率的に考えて一体どのくらいの期待リターンを望めるかについてご紹介したいと思います。

期待リターン

そもそもここでいう期待リターンとは、投入した金額に対して当選金がいくら得られるのか、を確率的に予想したものです。

例えば10,000円分の宝くじを買ったとして、予想される当選金はいくらなのか。

購入金額が小さければ、大当たりすることもあったり逆に全く当選しないこともありますが、購入金額が大きくなればなるほど、この期待リターンに収束していきます。

宝くじの期待リターンは47%

結論から先に言うと、宝くじの期待リターンは47%です。

つまり、10,000円分の宝くじを買ったとしたら、当選金として予想される金額は4,700円です。

え、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、これは宝くじ事業を運営している総務省が公表している正式な数字です。

購入金額に対して、なんと当選金額はその半分以下です。あまりにも低いですね。

競馬やパチンコよりも低い

宝くじの期待リターン47%は、他のギャンブルと比べても圧倒的に低い数字です。

以下の表は代表的なギャンブルの期待リターンです。

種類期待リターン(%)
オンラインカジノ93〜98%
パチンコ・パチスロ80〜85%
競馬70〜80%
競輪75%
宝くじ47%
参照:ギャンブル還元率ランキング

競馬やパチンコに対しては、「ギャンブル」や「お金の無駄遣い」といった認識を持っている人が多いかと思います。

一方で宝くじに対しては、その名にもある通り「ドリーム」という側面のイメージを抱いている人が結構多い印象です。

しかし実際のところ宝くじの期待リターンはダントツに低く、代表的ギャンブルである競馬やパチンコよりも分の悪いギャンブルなのです。

合理性から考えれば、宝くじを買う人よりも競馬やパチンコをする人の方がまだマシということですね…

収益規模

宝くじの収益規模は、約8,000億円/年です。なんとあのニトリの2020年度売上を超える金額です。国民一人当たりに換算すると、6,000円を超えます。

そのくらい収益規模が大きいのですね。

宝くじの種類

一口に宝くじと言っても、実はジャンボ宝くじなどの他にも色々な種類の宝くじが存在します。

以下の表は、宝くじ事業全般を管轄している総務省の報告資料です。

引用元:総務省宝くじの現状と課題について

ジャンボ宝くじの他にも、ナンバーズやロトなども相当な金額の収益規模があります。

また各地域固有の宝くじというのも存在するようです(知りませんでした)。

収益の使い道

約8,000億円の収益がある宝くじですが、その使い道について見ていきたいと思います。

先に述べた通り、宝くじの期待リターンは47%ですので、残りの53%はどのように使われるのでしょうか。

約40%は地方自治体の財源になる

宝くじ事業は、総務省によって管轄されている立派な公的事業です。

収益金のうち約40%が実は地方自治体の財源に回されます。むしろ地方自治体の財源を確保するために宝くじ事業が行われています。

具体的な用途も総務省から公表されていて、道路工事や子育て支援事業なんかに充てられているんだそうです。

残り13%は販売手数料や経費

宝くじを販売するための費用として販売手数料が発生するほか、広告や事業運営のための経費が発生するため、その費用に充てられます。

街なかの売店などで販売される際の手数料や、宝くじを宣伝するためのTV広告などが代表的なものです。最近ではインターネット販売の割合が増えてきたようです。

特にTV広告については、宝くじの時期になると大々的に宣伝をしており、相当な費用が注ぎ込まれているものと思われます。

計53%は税金や経費に使われている

何とも恐ろしい話ですが、宝くじを購入した場合その約53%が税金や経費に充てられ、期待リターンとして購入者のもとに戻ってくるのはわずか47%です。

この事実を把握していれば、宝くじを買うという非合理的な行動は普通とりませんが、当選金のインパクトを全面に押し出して「ドリーム」が錯覚的に醸成されているのでしょうね…

客観的な立場から考えれば、宝くじを購入し積極的に自ら「納税」をしてくれる人がたくさんいるのは、非常にありがたいことです。

ぜひ今後も総務省中心に頑張っていただき、税収を確保していただきたいものです。

当選金への課税

この点勘違いされている方も多くいますが、宝くじの当選金は課税されません。

そもそも上記で述べたとおり宝くじを購入する時点で実質的に課税されているため、当選金に対して改めて課税するということはないのです。

ですので1億円当選したとすれば、そのまま1億円を受け取ることができます。

贈与税・相続税には注意

当選金を受領する時点での課税はないのですが、多額の当選金を受け取った場合、親族への贈与や亡くなった際の相続税が発生することが想定されます。

多額の資金を動かした際に、その情報が金融機関から税務署に通知される仕組みとなっているようです。

そのため、当選者が親族等へ当選金の一部を親族等に分けるためにお金を動かした場合、その情報が税務署にモニタリングされ、贈与税が課される可能性があります。

また当選金を使い切れずに亡くなった場合にも多額の資金移動が発生しますから、税務署により相続税を指摘される可能性があるわけです。

もし当選したら…

確率的にほぼゼロに等しいのですが、万一当選した場合の流れについて少し見ていきたいと思います。

高額当選金の場合はみずほ銀行で受け取り

1万円以下の当選金であれば宝くじの販売所でも換金できるのですが、それ以上の場合は銀行に出向いて当選金を受け取る必要があります(一部の販売所では5万円までOKみたいです)

特に高額の場合には、身分証の提示や印鑑なども求められるようです。

非売品の指南本が渡される

超高額当選金の場合、みずほ銀行から非売品の指南本が渡されるのだそうです(ここらへんは実際に当選した人にしかわかりません)

タイトルは

「【その日】から読む本 突然の幸福に戸惑わないために」

というらしく、以下3部構成になっているのだそうです。

・今すぐやっておきたいこと

・落ち着いてから考えること

・当面の使いみちが決まったら考えること

突然大金を手にした場合、どうすれば分からなくなってしまうことが多々あります。そんな時の指南本として、どのように対処すべきか、考えるべきかが紹介されています。

当選者の末路

数億円もの大金を手にすることで、当選者たちはその後仕事を辞め幸せな生活を送りました。とはならないのが現実です。

お金を使う能力が伴っていないとコントロールできない

一夜にして大金持ちになった場合、その多くの人は自分の稼ぐ力を遥かに超越したお金を手にすることになります。

従来の生活水準では経験したことのない金額であるため、その高額な水準の消費については適切な価値判断能力を兼ね備えていません。

高額当選金を手にすることで、超高額なモノやサービスの消費が可能となりますが、それが本当に自分の価値に見合った消費なのか判断ができず、結局無駄遣いしてしまう傾向にあります。

また、一時的に当選金で大金を手にしたとしても、それは稼ぐ力によって獲得したお金ではありません。そのため消費によってそのお金は減り続けていく一方で、お金を稼ぐ力があるわけではないため再度お金を獲得することができないのです。

よくある3つの現象

高額な当選金をコントロールする能力がない場合、以下の3つの現象に陥ってしまう人が多いようです。

・過剰に浪費してしまう

・親戚や友人にタカられる

・人間不信になる

言わずもがなですね。

過剰に浪費をし、親戚や友人にタカられ、そして誰も信じることができなくなってしまう。

最終的にはお金も人も失ってしまい、結果として当選前よりも不幸になってしまう。

現実としてこのようなパターンが多くあるようです。宝くじが当選すれば幸せというわけでもないのですね。

まとめ

話がやや脱線し当選した場合の流れや末路などについても長々と述べてしまいました。

しかしながら心配しないでください。当選する確率はほぼゼロに近いですので。

このトピックで最もお伝えしたいことは、

宝くじの期待リターンは47%しかないこと。実質的に納税行為であること。

これさえお伝えできれば十分です。「ドリーム」という言葉に騙されてはいけません。

宝くじはパチンコや競馬と同じく期待値が100%を下回る「ギャンブル」であり、やればやるほどお金が減っていきます。

本当にお金を殖やしたいのであれば、期待リターンが100%を超える「投資」をしなければなりません。

それではまた!

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