EPA、FTAとは? 違いは?

ビジネス・経済
Vさん
Vさん

「EPA」と「FTA」、どちらも最近よく聞きますが、同じ意味なのでしょうか。具体的には何がどのように違うのでしょうか。

EPAとFTAは似て非なる用語です。それぞれの具体的な違いとどのように用語を使い分けるべきかについてご紹介します。

EPAとは

EPAとは、Economic Partnership Agreementの略で、経済連携協定です。

複数の国や地域間で提携された経済協力の協定であり、モノの貿易に関わる関税削減、知的財産の保護、投資ルールの整備など、幅広い内容が盛り込まれています。

日本はこれまで多くの国や地域と協定を締結してきましたが、その大半が経済全般を対象としたEPAです。先日署名されたばかりのRCEPや、2019年に発効されたCPTPP(通称TPP)も幅広い内容を対象としており、EPAの一つです。

FTAとは

FTAとは、Free Trade Agreementの略で、自由貿易協定です。

EPAに対してFTAはモノの貿易に関わる関税削減のみを対象としています。

日本がこれまで締結してきた協定の中では、唯一アメリカと締結した日米貿易協定(通称日米TAG)のみがFTAに該当します。この協定では、モノの貿易に関わる関税の削減のみにフォーカスし、それ以外の知的財産の保護などは基本的に含まれていません。

EPAとFTAの関係性

先に述べたとおり、EPAは経済全般を対象とした幅広い内容の協定、FTAはその中でモノの貿易に関わる関税を削減することにフォーカスした協定です。EPAはFTAを包含しており、逆に言えばFTAはEPAの幅広い内容の1つです。ただし関税削減はEPAの中で最も重要と言える分野であるため、実態としてはFTAがEPAとほぼ同義の用語として使われてしまっている傾向にあります。

両者の違いを図示すると以下のとおりです。

図解:EPAとFTAの対象範囲

まとめ

繰り返しになりますが、EPAはFTAを包含しており、モノの関税削減にフォーカスしたものがFTAです。対象としている範囲が異なり、厳密には意味の違う用語です。

日本が締結してきた協定は大半がEPAであることから、関税削減=EPAと勘違いされる傾向にありますが、もしモノの関税削減について述べる場合には「FTA」を使うのが正確です。

以上、EPAとFTAの違いについてご紹介しました。

それではまた!

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